Shopifyのセール告知で爆発的な売上を作る方法【Claim Coupon活用】
セール告知をしないストアが見落としていること
セールを企画しているのに、開催直前まで告知しないストアは少なくありません。「事前に告知すると、セール期間前に売れなくなるのでは?」という心配からです。
しかし、これは大きな勘違いです。
お客さんは常に比較検討しています。あなたのストアだけを見ているわけではありません。告知しないままセール前の1週間を過ごしている間にも、お客さんは他のストアで商品を見つけ、そちらで買い物を済ませてしまいます。黙っていれば売上が守られるのではなく、黙っていることでお客さんを失っているのです。
楽天やAmazonの大型セールを思い出してください。セール前から大々的に告知し、事前エントリーやクーポンの事前配布を行っています。あれは「セール前に買い控えが起きる」ことを恐れるどころか、むしろ積極的にお客さんに「ちょっと待って、このセールを見てからにしよう」と思わせています。他に流れそうな人を食い止めているのです。
その結果として、セール初日に爆発的な売上が生まれます。
この記事では、Shopifyストアでもこの仕組みを再現する方法を、Claim Couponを活用して解説します。
セール告知の本質は「他に流れる人を食い止めること」
多くのストアがセール告知について誤解しています。
「告知すると買い控えが起きる」「セール期間中の売上が減る」。気持ちはわかりますが、この心配は前提がずれています。お客さんがあなたのストアで買うのをじっと待っていてくれる、という前提に立っているからです。
現実はそうではありません。お客さんは日々いろんなストアを見ています。気になる商品があれば比較検討し、良いと思ったタイミングで買います。あなたのストアのセールスケジュールなど知りません。
つまり、告知しなくても買い控えは起きません。そのかわり、お客さんは普通に他で買います。
事前告知は「待ってもらう」仕組み
セール告知の本質は、お客さんに「今買わないで、もう少し待とう」と思ってもらうことです。
「来週からセールが始まる。しかもクーポンを使えばさらにお得になる」。この情報があれば、比較検討中のお客さんは「じゃあセールまで待ってみよう」と判断します。他のストアに流れかけていた人を、自分のストアに引き留められるのです。
そしてセール当日、待っていたお客さんが一斉に購入します。これが「爆発的な売上」の正体です。初日に売上が集中するのは結果であって、その前段階で「待ってもらう仕組み」を作ったからこそ実現できるのです。
告知だけでは足りない。再訪理由が必要
ただし、「○月○日からセール開催!」とバナーやメルマガで告知するだけでは不十分です。
告知は見てもらえたとして、お客さんが当日に思い出す保証はありません。SNSで流れてきた告知は数時間後には他の情報に埋もれます。「ふーん、セールやるんだ」で終わってしまえば、当日には忘れています。
モールのセール告知が強力なのは、告知だけでなくお客さんに事前アクションを起こさせているからです。クーポンを獲得する、お気に入りに入れる、エントリーする。「自分が行動した」という事実が、セール当日に戻ってくる強い動機になります。
公開型クーポンでは再訪理由を作れない
「じゃあクーポンを配ればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、Shopifyのディスカウント機能は「公開型」です。コードを知っていれば誰でも使えます。
公開型クーポンの問題は、お客さんとクーポンの紐づきがないことです。
メルマガやSNSでクーポンコードを告知しても、お客さんは「知った」だけです。自分のアカウントに何かが保存されるわけでもなく、手元に残るものがありません。結果として忘れられます。
モールでクーポンの事前配布が機能するのは、「獲得する」というアクションを顧客にさせ、マイページに保存されるからです。自分が持っているクーポンだからこそ、「使わないともったいない」という心理が働きます。
つまり、セール事前告知でクーポンを配布するなら、公開型ではなく「獲得型」でなければ意味がないのです。
Claim Couponでセール告知を仕組み化する
Claim Couponは獲得型のクーポンを発行します。お客さんが自分でクーポンを取得し、アカウントに紐づきます。これにより、モールと同じ「事前にクーポンを獲得させ、セール当日に戻ってきてもらう」仕組みをShopifyストアで再現できます。
全体の流れは以下の通りです。
- セール用のディスカウントを作成する(開始日を未来に設定)
- Claim Couponに登録する
- セール予告ページを作成し、クーポン獲得ボタンを設置する
- Shopify Flowでセール開始通知を自動化する
1. セール用のディスカウントを作成する
Shopify管理画面の「ディスカウント」から、セール用のクーポンを作成します。
ここでのポイントは、開始日をセール開始日に設定することです。
たとえばセールが3月1日開始なら、ディスカウントの開始日を3月1日に設定します。これにより、お客さんはセール前にクーポンを獲得できますが、実際に使えるのはセール開始日以降になります。
終了日もセール終了日に合わせて設定してください。
2. Claim Couponに登録する
Claim Couponのクーポン一覧画面から、作成したディスカウントを登録します。
- URL: セール特設ページやコレクションページのURLを設定します。お客さんがクーポンを確認したときに遷移する先になります。
- 配布枚数: 必要に応じて上限を設定します。「先着100名限定」のような施策に使えます。
登録方法の詳細は、以下の記事で解説しています。
3. セール予告ページを作り込む
セールの予告ページを作成し、Claim Couponのアプリブロックを設置します。
クーポン獲得ボタンを設置する
予告ページに「クーポン獲得ボタン」ブロックを設置します。お客さんはこのボタンをクリックするだけでクーポンを獲得できます。
獲得されたクーポンはお客さんのアカウントに紐づくので、マイページからいつでも確認できます。これが「再訪する理由」になります。
クーポン概要ブロックで詳細を見せる
「クーポン概要」ブロックを併用すると、割引内容や有効期間などの詳細を表示できます。セール期間やどれくらいお得なのかが一目でわかるため、獲得の動機づけになります。
配布枚数の残りを表示して希少性を演出する
クーポン獲得ボタンには「残り枚数表示」の設定があります。配布枚数を設定している場合は、この機能をONにすることで、「残り○○件」という表示が出ます。
「先着100名限定クーポン」のような施策と組み合わせると、「早く取らないとなくなる」という心理が働き、獲得率が上がります。
予告ページへの導線を作る
予告ページを作っただけでは誰も来ません。以下のような導線からお客さんを誘導します。
- トップページやヘッダーにセール予告バナーを設置
- メルマガで予告ページへ誘導
- SNSで告知
- 商品ページにセール予告の案内を追加
ここでの目的は「予告ページに来てもらい、クーポンを獲得してもらうこと」です。できるだけ多くのお客さんにクーポンを取得してもらうことが、セール初日の売上に直結します。
4. Shopify Flowでセール開始通知を自動化する
ここが仕組みのキモです。Claim CouponはShopify Flowと連携しており、「クーポン開始時」というトリガーを使えます。
ディスカウントの開始日が来ると、このトリガーが自動で発火します。つまり、セール開始と同時に、クーポンを獲得済みのお客さんにだけメールを送れます。
なぜこの通知が強力なのか
セール開始通知のメールが届く相手は、事前にクーポンを獲得した人、つまりセールに興味があることが確定している人です。
- 興味がない人には送らない
- クーポンを取っていない人には送らない
- 本当にセールを待っている人にだけ届く
だから開封率もクリック率も高くなりますし、CVRも高くなります。全員に一斉送信するメルマガとは根本的に異なります。
期限切れ通知も組み合わせる
セール開始通知に加えて、期限切れ通知も設定しておくのがおすすめです。
Claim CouponのFlowトリガーには、期限の7日前・3日前・1日前に発火するトリガーがあります。セール終了が近づいたタイミングで「もうすぐクーポンの期限が切れます」と通知することで、買い逃しを防げます。
開始通知で初日の売上を最大化し、期限切れ通知でセール終盤の駆け込み購入も拾う。この組み合わせが、セール全体の売上を最大化します。
期限切れ通知の詳細は、以下の記事で解説しています。
→ Shopify Flowでクーポン期限切れ通知を自動化して売上アップ
まとめ
セール告知で爆発的な売上を作るには、「告知する」だけでは不十分です。お客さんがセール当日に戻ってくる理由を事前に作る必要があります。
Shopify標準の公開型クーポンでは、お客さんとの紐づきがないため再訪理由を作れません。獲得型のクーポンだからこそ、「自分のクーポンを使いたい」という動機が生まれます。
Claim Couponを使えば、以下の流れを仕組み化できます。
- セール前にクーポンを事前配布し、興味のあるお客さんを確保する
- セール開始と同時に、クーポン獲得者にだけ自動通知する
- セール終盤には期限切れ通知で駆け込み購入を促す
モールが当たり前にやっているセール告知の仕組みを、自社ECサイトでも再現できます。
Claim Couponについて
詳しくは製品ページをご覧ください。
- 著者
- ARMERIA編集部
- 監修
- ARMERIA(Shopifyアプリ開発/ECコンサルティング)
- 最終更新