新機能「グループクーポン」 お客さんが広めてくれるクーポン

新機能「グループクーポン」 お客さんが広めてくれるクーポン

グループクーポンとは

ClaimCouponに新機能「グループクーポン」を追加しました。

一言で表すなら、「お客さんが自ら広めてくれるクーポン」です。

一定人数がクーポンを獲得すると、全員のクーポンが有効になる。この仕組みにより、お客さん自身が友達や家族にクーポンの存在を伝え、拡散してくれます。マーチャントが広告費をかけて集客するのではなく、お客さんが自然に人を連れてきてくれる構造です。

グループクーポンは、クラウドファンディングに近い考え方の機能です。マーチャントが「このクーポンは○人が獲得したら有効になる」という条件を設定します。お客さんはクーポンを獲得できますが、設定された人数に達するまでは使えません。人数に到達した瞬間に、獲得者全員のクーポンが有効化されます。

たとえば「100人が獲得したら全品20%OFF」というクーポンを作成したとします。お客さんはクーポンを獲得し、あと何人で有効になるかを見ることができます。自分のクーポンを有効にしたいお客さんは、自然と周囲にこのクーポンの存在を伝えます。

なぜ拡散されるのか

グループクーポンが拡散される理由はシンプルです。クーポンを使いたい人が、自分のクーポンを有効にするために友達や家族にお願いするからです。

ここで重要なのは、お願いされた側のハードルの低さです。

クラウドファンディングを思い浮かべてください。「このプロジェクトに出資して」とお願いするのは、相手にお金を使わせることになります。頼む側も気が引けるし、頼まれた側も構えます。

グループクーポンは根本的に違います。お願いの内容は「ストアに会員登録して、クーポンを獲得するだけ」です。お金は一切かかりません。

頼む側は気軽に言えます。「このストアのクーポン、○人集まったら使えるようになるから取ってくれない?」。これはお金のお願いではなく、ちょっとした協力のお願いです。

頼まれた側も悪い気はしません。そもそもグループクーポンはお買い得情報です。ある種のクローズドなクーポンであり、知っている人だけが得をするレア情報でもあります。友達がそれで安く買えるなら、ちょっと登録してやるか——という程度のことです。何かを差し出すわけでもありません。

この「お願いのハードルの低さ」と「紹介された側にとってもデメリットがない」という2つが重なることで、自然な拡散が起きます。

広告のリスクと、並走できるもう一軸

Shopifyストアの集客は、広告費がかかるのが前提です。Google広告、Meta広告、SNS運用——どれも費用か時間が必要で、しかも広告で連れてきたアクセスの大半は匿名の通りすがり。買わなければ何も残りません。

広告を否定したいわけではありません。広告は即効性があり、スケールもしやすい、強力な集客手段です。ただ、広告には構造的なリスクがあります。出稿した瞬間に費用は確定しますが、売上が返ってくるかは事後的にしか分かりません。CPCやCVRが悪ければ、そのまま赤字として残ります。

グループクーポンは、ここにもう一軸足せる手段です。

具体的に計算してみる

毎月広告費を30万円使って売上100万円を作っているストアを例にします。客単価5,000円、200件の購入です。

ここに「200人集まったら30%OFF」のグループクーポンを追加したらどうなるか、3パターンで比較してみます。

項目 ①広告のみ ②グループクーポンのみ ③両方やる
獲得件数 200件 200件 400件
売上 100万円 70万円 170万円
原価 60万円 60万円 120万円
広告費 30万円 0円 30万円
利益 10万円 10万円 20万円

※あくまで一例です。実際の数値はストアの粗利率や広告効率によって変わります。

1件あたりの獲得コストを並べてみると、広告のCPAは30万円 ÷ 200件で1,500円。グループクーポンの値引き原資は5,000円 × 30%で1,500円。どちらも1件1,500円です。

違うのは、広告の1,500円はGoogleやMetaに支払われて消えるのに対し、グループクーポンの1,500円はお客さんに値引きとして還元される点。そして200人分の会員アカウントが資産として残ります。

「両方やる」という発想

ここで気づいた方もいるかもしれません。広告を止める必要はなく、並行してグループクーポンも走らせれば、売上も利益も倍になるのではないか、と。

その通りです。

広告で200件、グループクーポンで200件。合計400件で売上170万円、利益20万円。広告運用はそのまま継続しながら、グループクーポンで別軸の集客を重ねられます。

実際はもっと上振れる可能性がある

ここまでの試算は、広告のKPIもグループクーポンの参加者数も「ちょうど想定通りに出た場合」の話です。実際には、以下の理由で数字が上振れる可能性が高いと考えています。

30%OFFというフックがKPIを押し上げる

通常の商品ページに訪れるより、「200人集まったら30%OFF」という条件付きオファーのほうが、訪問者の行動動機は強くなります。しかも、お客さんに求めるアクションは「買う」ではなく「クーポンを取るだけ」。ハードルが一段下がるため、アカウント登録率は通常のCVRより高く出やすい構造です。

広告のROASも連動して伸びうる

グループクーポンの告知を広告のランディング先にすれば、広告から流入したユーザーも「とりあえずクーポンだけ取っておく」と登録しやすくなります。直購入に至らなくても顧客リストとして資産化され、達成時の自動メールで再訪・購入を促せます。広告費を「アカウント獲得コスト」として捉え直せば、ROASは大きく改善します。

200人を超えた分はそのまま利益に乗る

参加者が目標人数を超えて集まった場合、広告分の利益はそのまま残った上で、グループクーポンの粗利が1人あたり500円ずつ加算されていきます。

項目 達成200人 400人集まる 600人集まる
広告経由の利益 10万円 10万円 10万円
グループクーポン分の粗利 10万円 20万円 30万円
利益合計 20万円 30万円 40万円
広告のみ比 2倍 3倍 4倍

不成立でも、広告のように費用は溶けない

しかもグループクーポンには、広告にはない安全装置があります。不成立なら値引き原資は発生しません。広告費は成果が出なくても消えますが、グループクーポンは達成条件に達しなければコストゼロ。挑戦する側のリスクは広告よりも低い構造です。

そして仮に不成立になったとしても、それまでにクーポンを獲得した人は全員アカウント作成済みの顧客です。マーケティング同意を取得していればメールリストにもなります。参加者データはマーチャントの資産として残り続けます。

広告を回しているストアこそ、その横でグループクーポンを走らせてみる価値があります。

活用シーン

新商品のプロモーション

新商品の発売に合わせて「○人集まったら30%OFF」のグループクーポンを設定します。SNSで告知すれば、お得な情報として自然にシェアされます。発売前から見込み顧客のリストが集まり、達成した瞬間に一気に購入が生まれます。

滞留在庫の一掃

売れずに倉庫に眠っている商品がある場合、広告を回しても赤字が膨らむだけです。それなら広告をやめて、その商品を大幅値引きのグループクーポンにしてしまうのも手です。

たとえば在庫200個なら「200人集まったら80%OFF」と設定します。お客さんはお得すぎる条件を見て友達にシェアします。達成すれば在庫は一掃。不成立でも200人分の顧客リストが手元に残ります。

セール前の盛り上げ

セール開始前にグループクーポンを公開し、「○人集まったらセール期間中に使える特別クーポンが有効に」という形で事前に盛り上げることができます。セール当日までにお客さんが自発的に拡散してくれるため、セール初日のアクセスと売上を最大化できます。

仕組みの概要

マーチャントがクーポンを作成する際に「グループクーポン」を選択し、必要な参加者数と達成期限を設定するだけです。

お客さん側の操作は通常のクーポン獲得と同じです。ストアフロント上のボタンをクリックしてクーポンを獲得します。お金のやり取りは一切ありません。

設定した人数に到達すると、獲得者全員のクーポンが自動的に有効化されます。達成・不成立はShopify Flowと連携しており、達成時にメール通知を送るなどのアクションを自動化できます。

まとめ

グループクーポンは、お客さん自身がクーポンを広めてくれる仕組みです。

広告費をかけて匿名のアクセスを集めるのに加えて、お客さんの口コミで顧客アカウント付きの見込み客を集められます。不成立でも顧客リストが残るため、広告のようにコストが溶けるリスクもありません。

ClaimCouponのグループクーポンで、もう一軸の集客を始めてみてください。

ClaimCouponについて

詳しくは製品ページをご覧ください。

ClaimCoupon

著者
ARMERIA Editorial Department
監修
ARMERIA (Shopify App Development / E-commerce Consulting)
最終更新
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